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メンズノン

きれいなものばかり

ニキビ悩んでいた僕への送り状

高校に入学してすぐにニキビができ始めた。

 

中学校までの僕は真鍋かおりもうらやむすべすべボディだったのに、思春期特有のホルモンバランスの乱れから顔のニキビが目立ち始めた。

 

僕は中学を卒業するまで親が買ってきた服を何の疑問も持たずに着ていたくらい外見に疎かった。しかし高校生になれば周りもそれなりに外見に気を使いだす。バスケもしないのにどでかいバッシュを履いてきたり、学校指定の白いリブの靴下だったのがくるぶし丈のショートソックスを履いたり、油分多めのワックスとスプレーで髪をガッチガチに固めたり。例外なく僕もサッカー部なのにどでかいバッシュを履き、くるぶし丈のショートソックスを履き、ケープのヘアスプレーでバッキバキに髪を固めていた。

 

しかしどれだけ身なりを整えようと顔にニキビがあることですべてがマイナス思考に陥った。食生活を見直し、早寝早起きを心掛け、市販のニキビ薬も使った。が、どれも劇的な効果はなかった。

 

そんなある日、週刊少年ジャンプの裏表紙のウラに「ニキビが劇的に改善するスプレー」なるものの広告が載っていた。その広告には「今まで悩んでいたのが嘘のようです!」、「自信を持って人と会話することができました!」「こんな僕にも彼女ができました!」などと体験者の成功例が書かれていた。あまりにも眩しく光る目の前の人参。今になって思えば某なんとかゼミの『成績があがり部活でレギュラーになりあまつさえ彼女までできてしまうサクセスストーリー漫画』と何ら遜色ないが、弱っている人間への効果てきめんだった。

 

しかしそのスプレーは一本7800円。ビルゲイツにしか買えねぇ。当時の僕にはどうやっても手の届く品ではなかった。

 

そこで僕はおばあちゃんに「こんなのが売ってるんですがどうでやんすか?ゲヘヘ」と必殺の孫パワーを使いそのスプレーを入手することに成功した。

 

使ってみるとまあ少しは?ニキビが減ったような気がした。

 

しかし、しかしだ。そのスプレーは1本で1カ月も持たなかった。1年は12か月あり、3年で36カ月。10年で120カ月。7800×120=936000円。もはや天文学的。

 

消費者なめんな。そう思ったが背に腹は変えられない。

 

その後も騙し騙しおばあちゃんへの説得を続けた。お察しの通り、数か月後親にバレて死ぬほど怒られることとなった。

 

29歳になった今、当時の自分に言っておきたい。

 

思春期を終えた20歳ぐらいからニキビの数は減っていき、今ではほとんどできなくなる。本当に苦しいのは5年間だけだ。5年、と聞くと長いかもしれない。だけど今となってはいい思い出だったと振り返られるほど自分の中では消化できている。大丈夫。どんなに長いトンネルにも出口はある。当時のお前は悩んでいるだろう。ニキビのせいで童貞なんだと。今になって思う。ニキビがあろうとなかろうと、お前は童貞だったろう。

広瀬すずテレビ出過ぎ問題

友達がある映画のボスターを見て「最近この俳優さんよく見るよね。坂口憲二だっけ。」と言った。 


僕の中の坂口憲二と言えば『目鼻立ちの整った味付けの濃い顔に筋骨隆々ボディ。休日は湘南でサーフィンに興じ愛車はハマー。経験人数はのべ35億。』というイメージだった。しかしそのポスターの俳優は病院食のような薄い味付けの顔をしてひょろっとした身体にきのこ頭。のちにその方は坂口憲二ではなく坂口健太郎というメンズノンノのモデルだと判明した。ウィキペディアで調べたら経験人数はのべ35億らしい。

そんなことは置いておき、ふと思ったのが「坂口憲二、最近見ない説」だ。 


芸能界の流行のサイクルはとても早く、少し前はテレビをつければ大体映っていた剛力彩芽も最近は宇梶剛士と腹筋をしているところしか見かけなくなった。 

坂口憲二も一時期は色々な映画やテレビで見かけていたのに、最近は何をしているのか全く知らない。ちゃんと食べていけてるのだろうか。宇梶剛士と腹筋をしてでもテレビに出るべきではないのだろうか。 


この前テレビ番組のゲストに倖田來未が登場していた。「倖田來未、久しぶりに見たなぁ」と思っていると、ライブ映像を流すコーナーになった。そこで倖田來未が観客をステージに上げて隣で歌うという演出をしていた。呼ばれたファンは曲を聴きながら号泣していた。 

倖田來未を見るとどうしてもラジオで羊水が腐る発言をした人のイメージが浮かんでしまう。謝罪会見で倖田來未は号泣していた。 


そういえば僕の会社にアルバイトで来ている40代の女性の方が、GLAYの大ファンだという。 


GLAYってまだ活動してるんですか?」 


「してるよ!この前も新曲出したばっかりだし!」 


驚愕だった。『GLAY、新曲出したってよ』という映画を作ってもいいんじゃないかと思うほど。 


自分がなんてことない毎日をなんてことなく過ごしている間に、テレビでは見なくなった沢山の人たちが自分なりに人生を頑張っている。少しずつでいいから何か始めようか、そう思った。まずは腹筋でもしてみよう。隣に宇梶剛士がいなくとも。